CBDとは?違法大麻との違いや法律、使われてきた歴史を詳しく知る

CBDとは?違法大麻との違いや法律

違法のイメージがある大麻との違い

そもそも大麻草とは「アサ(麻)」とも呼ばれるアサ科の植物です。

この大麻草にはカンナビノイドと呼ばれる成分が113種類以上あり、その成分によって人体への影響や効果が変わります。

一般的に違法のイメージがあるのはTHC(テトラヒドロカンナビノール)という成分で、CBDとはその作用が異なります。

THC

  • 精神作用性が強い
  • 精神錯乱や幻覚、幻聴を引き起こす可能性

CBD

  • 精神や神経系への影響はない

つまり、薬物として問題観されているのはTHCという成分であり、同じ大麻草から取れるCBDは体への悪影響はありません。

大麻草の部位によって成分が違う

大麻草からは様々な成分が抽出されますが、その部位によって成分が変わります。

THC:主に大麻草の葉・根
CBD:主に大麻草の茎・種子

この知識を前提に法律がどうなっているのかを読み解いてみます。

大麻取締法の内容

まず、大麻取締法では大麻の所持・栽培・譲り受け・譲り渡し・研究が禁止されています。

第三条 大麻取扱者でなければ大麻を所持し、栽培し、譲り受け、譲り渡し、又は研究のため使用してはならない。

この辺は、よく各方面から突っ込みが入る曖昧な法律文です。

  • 大麻を吸ったり食べたりは違法とはされていない
  • 所持したら違法

「じゃあ、手に持たずに大麻を吸うのは合法?」「隣で大麻を吸っている人がいて、それをたまたま吸い込むのはいいの?」とかですね。

文章を厳密に見ると曖昧ではありますが、際どいラインにチャレンジするのは辞めましょう。

おそらく警察や検事が無理やりこじつけて、違法ということにさせられるだけです。

「手に持ってなくても、口にいれたんだから所持したことになる」

「隣の人のを吸い込んだなら譲り受けたことになる」

とかですね。

では違法な大麻はこの辺にして、CBDに戻ります。

大麻の茎と種子は違法ではない

第一条 この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。

はっきりと「茎」と「種子」は除くと書いてあります。

茎や種子から取れるCBDは全くの合法ということです。

大麻の葉を持ってたら捕まりますが、大麻の茎であればたとえ警察署の前でかじってても大丈夫です。

フグだって毒があるので、資格が無い人が調理して人に食べさせたら違法ですが、ちゃんと毒のある内蔵を取り除いて食べたら美味しいです。

大麻が使われてきた歴史

大麻は大昔から人類が使ってきた

CBDの大麻の一部なので、大麻草自体がどのような使われ方をしてきたのかを知るための知識。

一般的に大麻(マリファナ)と呼ばれているのは、大麻草の花や葉の部分。

大麻の葉から製造された「大麻の製品」をガンジャ・ハシシ・チャラスなどと呼んでいます。

その形状も様々で、タバコのように吸うだけでなく、食べたり、飲み物に入れて飲んだりして使用します。

大麻という大きなくくりで見ると、紀元前から使用されてきたようです。

前述したTHC(薬物っぽい影響がある成分)は多くの国や地域で規制薬物とされています。

医療大麻・嗜好品大麻が合法な国と地域

しかし、一部の国では嗜好品としても合法であったり、医療大麻としての使用が許可されている場合もあります。

最近では、カナダにて嗜好品用大麻が合法化(2018年10月)され話題になりました。

大麻が合法な国・地域一覧

嗜好用大麻が合法

カナダウルグアイ
国によって一部地域

医療用大麻が合法

アメリカイギリス
カナダスペイン
イスラエルフィンランド
ベルギードイツ
オーストラリア韓国
オランダ

こう見ると、嗜好品としては反対されても仕方ないけど、医療用としては使っていいのでは?と思えませんか。

これだけの国が医療用に許可をしているということは、ちゃんと効果が期待できるということですから。

大麻の日本での使われ方

では、日本ではどのように使われてきたのか見てみます。

日本では大麻は優秀な植物資源

戦前までの日本では大麻は非常に優れた植物資源として活用されてきました。

  • 花:医薬品
  • 葉:肥料や飼料
  • 茎:糸、ロープ、織物(布)
  • 油:燃料

種をまくと勝手に育つと言われるほど、栽培も用意で、一年中成長かつ成長の速度も早いとかなり優秀な植物です。

  • 「麻」のつく地名
  • 「麻」のつく名字
  • 「麻」が使われた家紋 など

もともと日本が麻と深く関わりがあったことが想像できます。

特に衣類などに使われる繊維としての活用方法が知名度が高いかもしれません。

医薬品としては、明治時代に喘息患者向けに販売もされていました。

日本で大麻が違法とされた理由

大麻が日本で違法となったのは、戦後のアメリカGHQの政策によります。

現在、日本で大麻が違法とされている理由を調べると「薬物によって人体に害がある」「依存性がある」と厚生労働省は回答しますが、これは後付けでしょう。

大麻解禁派の言葉を借りると「日本の麻産業を抑制し、石油を売るために違法とした」です。

いずれにせよ、日本の医師で大麻を違法にしたわけでなく、アメリカさんの支持により禁止されたものです。

これが1948年のことなので、それ以来「大麻は違法」という法律が残ってる状態です。

ちなみに、大麻に限らず戦後のGHQにより適用されただけで、世の中が変化した現代においては適さない法律は多々残っているはずです。

そもそも、当時アメリカの支持で大麻は違法とされたのですが、そのアメリカはもう大麻=合法に変えているわけです。

近年の大麻騒動

マスメディアでは芸能人や著名人の大麻使用に関する情報が発信されることが多く、一般的に触れる情報はかなり偏向的なものになっている可能性があります。

山本医療大麻裁判

国内の大麻の話題で近年最も注目すべきのは2016年の「山本医療大麻裁判」だと思います。

山本正光さんの裁判の概要

  • 2000年、山本さんに肝臓がんが見つかる
  • 2014年に「余命6ヶ月」の診断
    もう治療方法が無い状態
  • 山本さん自身が癌について調べ、大麻の有効性にたどり着く
  • 厚労省、法務省に「医療目的で大麻を使用する方法」を相談するが禁止されていると説明される
  • 「自身を医療大麻の臨床試験に使ってほしい」とも伝えるがこれも拒否される
  • やむおえず、自宅で大麻を栽培し使用し効果が現れる
    自覚→痛みが減る、食欲も戻る
    病院の診断→癌の腫瘍マーカーの数値が20分の1に下がる
  • 2015年 大麻所持にて逮捕
  • 憲法による生存権の行使、医療目的での大麻の使用許可を求める
  • 2016年 山本さん死去により裁判終了

大麻解禁について興味あれば、山本医療大麻裁判を傍聴した中学生のレポートは一度目を通して置きたいです。

NY州、娯楽目的の大麻使用を非犯罪化

2019/07/29にアメリカ ニューヨーク州にて、娯楽目的での大麻(マリフアナ)使用が非犯罪化になりました。

  • 少量の大麻所持は罰金刑
  • 逮捕されることはなくなる
  • ただ「合法化」ではない

これで、現時点で11の州とコロンビア特別区(首都ワシントン)で完全に大麻が合法化。

ニューヨークを含む15の州にて非犯罪化となりました。

国際的な視点で見ると、大麻は合法化の流れと進んでいることがわかると思います。

参考 NY州、娯楽目的の大麻使用を非犯罪化 合法化には至らず

医療大麻に関する医師のスピーチ

TEDにて内科医のデイビッド・カサレット氏が行ったスピーチです。

日本語字幕もあるので、医療大麻について詳しく知りたい人はどうぞ。

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